トヨタ自動車は、2018年3月期の連結純利益が前期比6.5%増の1兆9500億円になる見通しを、2017年11月7日に発表した。前回予想の8月時点では2期連続の減益(4%減の1兆7500億円)を予想していたが、一転、増益となる。
売上高は前回発表時の予想を据え置き、28兆5000億円(前期比3%増)。本業のもうけを示す営業利益は、前回から1500億円多い2兆円(同0.3%増)に修正した。
「社内努力が実を結んでいる」
通期予想の上方修正について、トヨタは11月8日のJ‐CASTニュースの取材に、「円安が進んで輸出が好調なことや、社内の原価改善、販売努力が実を結んだからだ」と、説明した。
同社では、1円円安が進めば400億円ほど収益を押し上げるという。
販売が好調な車種として、国内では「ROOMY(ルーミー)」と「TANK(タンク)」といった小型車を、北米では「SUV」、欧州ではハイブリッド車種をあげた。
また、トヨタは同日、2018年3月期第2四半期(4~9月期)決算を発表。第2四半期の売上高は、前年同期比8.6%増の14兆1912億円。営業利益は1.8%減の1兆965億円。当期純利益は6.4%増の1兆2521億円だった。