思いのほか「強いドル」の波に乗って、ドル円相場は1ドル113円半ばから、週末にかけて114円台の高値圏で推移した。とはいえ、上値のめどは114.50円近辺が意識されるところ。5月の高値では114.38円、7月には114.49円、10月が114.45円と、ここらが「壁」になっている。相変わらずの北朝鮮リスクも消えてない。
週末は休日。世は学園祭シーズンと大学生は慌ただしい。そうしたなか、慶応大が着実に利益を積み上げ、早稲田は......
「買い増し」のタイミングにらむ!(早稲田)
10月27日(金)から31日(火)まで、日足のチャートにおいて、陽線(始値に比べて終値が高かった場合に、白で表示する線)と陰線(始値に比べて終値が安かった場合に、黒で表示する線)が混在したトレンド感が乏しい相場が続いた。移動平均線(一定期間の終値の平均値をつなぎ合わせた線)にロウソク足が近づいていく形をとっており、このサインもトレンドがなく様子見ムードであることがわかる。
11月1日(水)
この日の深夜には、米連邦公開市場委員会(FOMC)から政策金利と声明が発表された。この発表でドル円相場は大きく動き、11月1日の日足の終値は7月10日以来はじめて114円台に到達。市場の予想よりもFOMCの発表の内容がよかったために、ドル買い姿勢が強まったようだ。FOMCの発表の影響を受けて保有建玉の評価益は、週の前半よりも好転した。
米国の景気が堅調なことから今後は数か月単位の期間で、さらなるドル買いが優越になり、114円台後半へと値が上がっていくと予想する。ここはできるだけ安い値段でドルを買い増ししたいところだ。10月30日の移動平均線にロウソク足が近づいたタイミングで買いそびれたことが悔やまれる。
3日(金)には米雇用統計の結果発表が控えており、結果によってはドルが一時的に値を下げる可能性もある。したがって、取引をすることは見送った。
長期的にドルは上昇トレンドであると考えているので、そのときは「買い増し」を入れることにする。
保有建玉 500ドルを保有したまま
評価益 プラス595円
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月2日現在 9946円
学園祭と重なり、取引見送る(明治)
11月1日(水)夜、第4次安倍内閣が新たにスタートした。海外では、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に関する報道など、為替を動かす要因は少なからずあった。しかし、学校の学園祭などの用事と重なり、取引は見合わせた。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月2日現在 6482円
米民間雇用統計の発表狙い「攻める」(慶応)
10月30日(月)
ここ数日のドル円相場は狭い範囲(値幅=レンジ)を上下しており、静観するほうがよいと判断。米国雇用統計および政策金利発表が週後半に控えており、水曜以降に取引するのがよさそうだ。
結局、この日は取引を見送った。
11月1日(水)
この日は21時15分(日本時間)に、米国ADP民間雇用統計の発表が控えている。20時46分頃、値動きは上昇傾向で、このまま雇用統計発表後も上昇が続くのではないかと予想。114円3銭で買った。
発表直前の21時13分頃から上昇しはじめ、発表のタイミングで窓を開けて上昇したが、その後は勢いに欠け、下がってきたところで決済した。
114円3銭で買い、114円8銭で売った。
1万84円が1万124円に増えた。
前週からの損益 プラス40円
11月2日現在 1万124円