管理職になりたくない! 選択肢はある、イヤなら無理するな(江上剛)

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中間管理職は6割を部下のために働く

   でも、もし管理職への道を選択したら、自分のスタンスだけは決めておいたほうがいいでしょう。

   中間管理職は、4対6の割合で、6割は部下に軸足を置くべきだと考えます。

   ふだんは、こんなこと気にかける必要はありません。しかし、なにか重大事が起きたり、部下が失敗したりしたなどの際、あなたが会社の立場に立ち過ぎると、部下はあなたの下で働かなくなります。自分たちの味方でないとわかったからです。

   そんなことがきっかけで、あなたは部下の離反に会い、うつ病になってしまうかもしれない。

   しかし6割、部下の立場に軸足を置いていると、会社はあなたを叱るかもしれませんが、部下から、あなたは信頼され、楽しい会社生活を送れるでしょう。

   管理職の話から、少々脱線してしまいましたが、あなたは自分の資質をよく考えて行動してください。出世のことはお構いなしという態度を貫かれたら、きっと部下に好かれるよい管理職になられるでしょう。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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