佐川急便、旭川市で「タクシー」宅配 乗客のいない空き時間に

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   佐川急便は、北海道旭川市のタクシー会社「旭川中央ハイヤー」と提携して乗り合いタクシーの貨客混載事業を、2017年11月1日に開始した。

   乗り合いタクシーが、乗客とかけもちで宅配便の荷物を戸別配送する。

  • 乗り合いタクシーで荷物を配達する(写真は、イメージ)
    乗り合いタクシーで荷物を配達する(写真は、イメージ)
  • 乗り合いタクシーで荷物を配達する(写真は、イメージ)

タクシー会社と、ニーズが一致した

   貨客混載を始めたのは、旭川市東旭川町の農村地帯を走る、旭川中央ハイヤーの乗り合いタクシー。2013年10月から路線バス廃止の代替交通として、JR東旭川駅と約20キロ離れた米飯(ぺーぱん)地区間で、住民の予約に応じて平日10便、土日7便を運行している。

   乗り合いタクシーはまず、東旭川駅近くの佐川急便の旭川営業所で荷物を受け取る。通常どおり運行する一方で、乗客がいない時間帯を利用して荷物を届ける。

   佐川急便の広報担当者は、2017年11月2日のJ-CASTニュースの取材に、「働き方改革として、営業所から離れている遠隔地の輸送網を構築したいと模索していた。タクシー会社と話を進める中で、(旭川中央ハイヤーと)合意に至った」と説明。今回の取り組みを通じ「地域活性化や地方創生を推進したい」と述べた。

   一方、旭川中央ハイヤーの柏葉健一社長は、「人手不足で赤字が続いており、収入減を探していた」と話した。

   乗り合いタクシーの利用者数は、1日平均で10数人にとどまる。同社が佐川急便の営業所に混載を持ちかけたところ、互いのニーズが一致したという。

   柏葉社長は「お客様からすれば、顔見知りの運転手が配達することへの安心感はあるかもしれない」と期待を示した。

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