部長~ どこですかぁ~! 流行のフリーアドレス型オフィスは「慣れ」なのか?(江上剛)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

問題意識は社員全員で共有

   私は、昔ながらの会社がいいですね。たとえば、会社に来たら自分の席があって、そこには妻か子供の写真が飾ってある。椅子は、管理職の証の肘掛け椅子......

   でもこんな景色にあこがれているようでは、もう時代遅れなんでしょうね。

   ただ、言えることは、あなたの会社や私が取材した汐留のIT企業も、ノートパソコンを支給し、それにすべてを託し、個人の机や椅子をなくしたほうが、ホワイトカラーの生産性が上がるということを考えたわけでしょう?

   なんのためにこんなことをするかと言えば、生産性の向上が目的のはずです。

   上司は「やがて慣れる」と言われたようですが、これは慣れ、不慣れの問題ではないのです。

   新しいシステムを導入しても、生産性が上がらなければ意味がないのです。 

   あなたは新しい仕事のやり方がおかしいと思うなら、上司にきちんと意見をいったらどうでしょう。

   社員全体で問題意識を共有していなければ、新しい試みは上手くいくはずがありません。余計に生産性は低下してしまうのではないでしょうか。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
姉妹サイト