40代での英語やり直しは、学生時代に身についた勉強法をどれだけ捨てられるかで成否が分かれます。
私は、これまでにご紹介した「ラジオ講座」「辞書」に加えて、「単語帳」を捨ててうまくいきました。単語帳を捨てたとたん、勉強の仕方が変わって効率がグンとよくなったのです。さて、その理由は......
秘策その17 単語帳を捨てよ!
じつは、40代後半で英語やり直しにチャレンジした当初は単語帳をつくっていました。
参考書や問題集で出会った、知らない単語や重要単語を抜き出しては、一つひとつ意味を調べて、単語帳に書き込んでいました。まさに受験勉強のノリです。
しかも、学生時代と比べて記憶力の衰えを痛感している中年です。努力で衰えをカバーすべく、せっせと単語帳の作成に勤しみました。
ところが、「後で見直そう」、そう思って単語帳を充実させるうちに、単語帳の作成が負担になっていることに気がつきました。私はTOEIC L&Rに挑戦しましたが、単語帳をつくる時間ばかりが増えて、肝心の予想問題を解く時間が減っていたのです。
これではまったくの本末転倒です!
負担になっていたのは、時間だけではありません。
単語帳をつくる時は「後で見直そう」と決意するのですが、なかなか見直す時間が取れません。単語帳のページは増えても、覚えた単語の数はいっこうに増えない。
そうなると、「ちゃんとやらなくちゃ」と焦る気持ちだけが募り、だらしない自分を責めるはめに...... 自己嫌悪が高じて、TOEIC受験をやめてしまおうかとまで思い詰めました。精神的にも負担になっていたのです。