「役割が変わり、働き方が変わる」 僕が退任を決めた理由(ライフネット生命・出口治明)

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お客さまの安心、働き方が変わる。役割も変わる。

   僕は2006年10月、58歳のときにライフネット生命の前身である準備会社、ネットライフ企画を設立。08年に生命保険業免許を取得し、戦後初の独立系インターネット生命保険会社を開業して市場開拓に務めてきました。10年間先頭に立って走り続けてきたのです。

   しかし、昨秋ごろから、それまでは夜10時まで営業しているコンタクトセンターには必ず顔を出していたのに、時折そのまま帰宅するようになりました。これは、僕のからだが陣頭指揮ではなく、後陣に回るように促しているのだと思いました。

   次の10年の課題は何よりも次世代の育成にあります。僕は後陣から若い世代を支える役割に回ろうと思います。これからの僕の役割は、会社と業務委託契約を結び、次世代の育成とライフネット生命の広報宣伝が中心となります。これまで以上に、講演活動やセミナーなどでライフネット生命をPRしたいと考えています。(出口治明)

出口治明
出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年三重県生まれ。京都大学卒業後、1972年に日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年、ライフネット生命保険株式会社を開業。著書に『生命保険とのつき合い方』(岩波新書)、『働く君に伝えたい「お金」の教養--人生を変える5つの特別講義』など。
2018年1月から、立命館アジア太平洋大学学長、学校法人立命館副総長。
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