自動運転に「関心がない」人は51.5%で、関心がある人を上回ったことが、三井ダイレクト損害保険が東京大学の西成活裕教授(先端科学技術研究センター)とともに実施した「自動運転」に関するアンケート調査でわかった。2017年10月23日に発表した。
また、自動運転車を購入する意向がある人に、いくらなら購入するか聞いたところ、平均は292.7万円だった。調査では、自動運転車への期待度や価値などについて聞いた。
自動運転車なら、交通事故減らせる!?
調査によると、自動運転への関心については、「強い関心を持っている」が14.0%、「少し関心を持っている」が34.5%で、あわせて48.5%が「関心がある」と答えた。一方、無関心層(「あまり関心を持っていない」と「まったく関心ない」の合計)は51.5%だった。
ただ、運転頻度でみると、週に1~3日運転するドライバーは60.3%(「強い関心を持っている」と「少し関心を持っている」の合計)が関心を示した。週に4日以上の頻度で運転する人は57.9%だった。運転頻度が高い人ほど、自動運転に強い関心を持つ傾向があるとみられる。
自動運転に関心がある人に、「どんな点に魅力を感じているのか」聞いたところ、「交通事故のリスクを減らしそうだから」の64.9%が1位。2位が「運転することの負荷を減らしてくれそうだから」で62.3%だった。
事故リスクと運転負荷の低減が、2大ニーズとなっているようだ。
一方、「関心がない」と答えた人にその理由を聞くと、「自動運転について不安や不満があるから」が36.5%で最多。進展する「車離れ」を象徴するように、「車に乗らないから」(32.4%)、「車自体に興味がないから」(25.2%)との声も少なくない。