スペース確保して保管も、料金は請求したことない
全ク連の調査によると、長期間放置品を抱えている店側の負担としては、「保管スペースの確保」が78.6%とダントツで多かった。また、長期間放置品の返却時に、保管料を請求したかどうか、聞いたところ、90.1%が「保管料を請求したことはない」と回答。少数ながら「保管料を請求して支払ってもらった」(5.5%)との回答もあった。
保管料について、前出の弁護士事務所は、「引き取り日が経過したあとは1日10円といった保管料をお客様が支払うなどを規定し、保管に係る費用負担を明記しておくことも大事です」とも話す。
全ク連では、今後、行政や消費者団体らと話し合い、より統一されたルールづくりを進めたいとしている。多くの人が利用するクリーニング店。今後、店側にとっても消費者側にとっても、納得できるルールづくりが求められている。
なお、調査は2017年8月10~28日実施。全ク連に加盟する全国の組合員のうち、無作為に抽出した427か店から回答を得た。(戸川明美)