生活に「満足」54%、「不満」を上回る
とはいえ、現在の生活に満足している人が少ないわけではない。調査では、「現在の生活に満足しているか」の問いに、「とても満足」と答えた人は8.9%、「やや満足」は45.2%となり、「満足している」人は合わせて54.1%だった。
反対に「やや不満」が30.6%、「とても不満」は15.3%で、「不満を感じている」人の合計は45.9%。「満足」している人が半数を超える一方、不満を感じている人の割合も少なくない。
また、「将来に不安を感じることがあるかどうか」聞くと、「非常に感じる」が38.2%、「やや感じる」は38.8%で、合計で約8割もの人が「将来に不安を感じている」という。
いったい、その不安はどこから来るのだろうか――。「将来に不安を感じる」と答えた798人にその理由を聞くと、トップは「老後の生活」の64.2%。次いで「預貯金など資産の状況」が56.0%、「家計のやりくり」が52.4%、「自身の健康状態」は46.0%、「税金や社会保険料の負担」43.7%、「仕事の有無」41.5%と続いた。
世代別にみると、「老後の生活」は60代では82.0%と8割を超え、世代が上がるにつれて高くなっている。
一方、「仕事の有無」は若い世代ほど関心が高く、10代では58.8%、20代では52.8%だった。
やはり、老後の生活や仕事を失うことへの不安を抱えている人が少なくないようだ。(KM)