煙をシャットアウトして!
僕は大学生の時から、ほぼ40年間もたばこを吸ってきた。今はやめているが、喫煙者に対してそれなりの理解はあるつもりだ。喫煙者と非喫煙者が「共存」できればいいし、喫煙所があちこちに設けられるようになったのも、いいことである。でも、覆いも何もない喫煙所のそばを通って受動喫煙をしたくはない。
その点、東京・池袋の駅近くにあるいくつかの喫煙所には、いずれも高さ2~3メートルの壁のような覆いがついている。ただし、天井はないし、出入り口には戸がない。おかげで、たばこの煙が道路にどんどん流れてくる。
これでは数寄屋橋の喫煙所とたいして変わりがないが、池袋では割合に広い道路の脇に喫煙所が設けられているので、少し遠回りして歩けば、たばこの煙を避けることもできる。
ところが、東京・渋谷のスクランブル交差点脇の喫煙所は、道路自体が広くないところに設けられている。おかげで、内部は狭く、そのせいか喫煙所の外で吸っている連中が目立つ。池袋と同じく壁状の覆いはあるが、天井はないし、出入り口に戸もない。受動喫煙を避けてそばを通ることは難しい。
「喫煙所」と称するからには、煙ができるだけ外部に漏れないようにすることが第一ではないか。百貨店などの室内の喫煙所はおおむねそのようになっているが、路上の喫煙所はまだまだである。副流煙や呼出煙を、無神経に撒き散らしているようでは、喫煙者と非喫煙者の共存は望めないだろう。(岩城元)
※「こんなものいらない!?」委員会は、みなさまからのご意見をお聞きしています。ぜひ、下記のワンクリック投票にご参加ください。