ドル円相場が、一時113円台半ばまで上値を伸ばした前週末(2017年10月5日)。しかし、連休明けの10日の北朝鮮労働党の創設記念日への警戒感も意識されるなか、連休前のポジション調整も入り、その後のドル円は底堅く推移した。
米国では11日、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(9月19~20日分)が公表。かつ、米主要企業の相次ぐ好決算と足元の良好な経済指標から米株式市場が軒並み最高値を更新して、年内の利上げ観測が強まるばかり。一方、国内では衆院選が10日に公示されたことで注目度が増した。小刻みな値動きに、静観する早慶。そうした中で、トレードに挑んだ明治はいかに......
値動き小さく、楽しみは次週に! (早稲田)
10月6日(金)
米雇用統計の発表によって大きく値が動いた。振れ幅が60pipsほどあったが、その後次第に落ち着き、大きなトレンド変換にも至らなかった。日足において長い上ヒゲをつける形となったため今後のトレンドが心配。取引は見送った。
10月9日(月)
東京、米国、カナダが祝日のため休場。そのためか、一日を通して値動きが乏しくレンジ相場であった。一時間足においても小幅な上下動を繰り返すだけであった。明日は「ゴトー(5・10)日」なので、ドルが買われるであろうか...... 強い下げが入り、押し目で買い増しを狙おうと思う。
10月10日(火)
この日は、一日を通して値動きが小さかった。ここ一週間、ローソク足の実線が短くなってきている。強い上げ下げがなく、市場参加者たちが取引を控えているため、移動平均線が横ばいになってきている。トレンドがなくなってしまったようだ。
10月11日(水)
27時にFOMC議事録公表を控えているためか、この日の日足は実線が短かった。短期の移動平均線をローソク足が割っている。下降トレンドに変わりつつある可能性がでてきた。しかし、大きく下落することもないので、完全にレンジ相場であった。
10月12日(木)
日足のボリンジャーバンド(移動平均を表す線と、その上下に予想される値動きの範囲を示す線を加えた指標。バンドの拡大・縮小・傾き具合によって相場の勢いを確認するのに有効である)が急速に収縮を始めてきた。ローソク足が0α線に引き寄せられている。ボリンジャーバンドの収縮ののちには新たな強いトレンドが形成される可能性が高い。相場にエネルギーがたまってきている。このまま発散されて、どちらにトレンドが形成されるのか。来週を楽しみにして、取引は見送った。
保有建玉 1000ドルの買いポジションを維持
評価益 プラス550円
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月12日現在 9889円
小刻みに「円買い」トレードで利益(明治)
10月12日(木)
この日は21時30分に米国で、新規失業保険申請件数のなどの3つの経済指標が発表された。経済指標の発表後に、値が大きく動いた後の反動で利益を得ようと試みた。
ここ最近、ドル円はレンジ相場であったので時間はかかったとしても経済指標発表前の値にまでは必ず戻るのではないかと思い反動狙いで取引。経済指標の結果はよく、10銭ほどドル高に進んだため、円を買った。急な変動で、思ったとおりの価格で買うことはできなかったが、2、30秒後に反動で値が戻ったため僅かだが利食いできた。
その後にまた、急に10銭ほどドル高に進んだので、もう一度円買いでエントリーした。これも同じく反動のような形で値が戻ったので利食いした。
1回目が、112.357円で売り、112.317円で買った。45円の利益。2回目が112.383円で売り、112.351円で買って、32円の利益を得た。
前週からの損益 プラス77円
10月12日現在 6354円
悩んだ末の「静観」で正解! (慶応)
10月5日(金)
この日は21時30分に米国雇用統計の指標発表が予定されており、パソコンの画面を開いてトレードの機会をうかがっていた。直近は112円21銭から113円26銭の狭い範囲を上下しており、この上限を超えたら買い、下限を超えたら売りを考えていた。
指標発表後、少し経ってから113円26銭の上限を超えてきたため、買いを入れるか悩んだが、値動きが緩慢で上昇の勢いが十分強いとは思えなかったため、静観。結果的にこの判断は正しく、相場は反転してもとの価格まで戻ってきたようだ。
ドル円相場と正の相関関係にある日経平均株価の値動きに警戒感が高まっていると報じられているためか、円高の圧力が高まっているように思う。
結局、この日はトレードを見送った。
10月9日(月、体育の日)
前週に引き続き、ドル円相場は小刻みな値動きを続けている。112円75銭を超えたら買ってもいいかなと思っていたが、その付近まで上昇したものの、超えることはなかった。
結局、この日もトレードを見送った。
10月10日(火)
19時2分頃、112円50銭のこの日の支持帯を下回り、取引したかったところだが、あいにく帰宅途中でトレードできなかった。この時ドル円を売っていれば利益となっただろうが、時間帯が合わなかったのが残念。この日はトレードを見送った
10月11日(水)
前夜、ドル円相場はさらに下落して一時的に111円台まで下落したものの、その後反発して112円40銭付近で落ち着いている。ドル円の、この日の値動きは落ち着いていて、そのためトレードを見送った。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月12日現在 9818円