47都道府県の「魅力度」ランキングで、2017年もまた最下位になったのは、茨城県だった。ブランド総合研究所が「地域ブランド調査 2017」を、10月10日に発表した。
茨城県の最下位は5年連続。前回46位だった栃木県は43位に、45位だった群馬県は、これまで北関東で繰り広げられていた熾烈な最下位争いから「脱出」して41位にランクアップした。
徳島県、佐賀県と最下位争い
茨城県は、NHK朝の連続ドラマ「ひよっこ」の視聴率がよく、話題を呼んだことから、イメージアップにつながったとみられたが、もう一つ伸びなかったようだ。
茨城県と最下位争いを演じたのは、前年44位から2つランクを落とした徳島県(46位)と45位の佐賀県(前年は38位)。44位は埼玉県(同39位)だった。
徳島県といえば、阿波おどりや鳴門の渦潮などが知られ、徳島ラーメンが売り出し中。また、佐賀県は嬉野温泉や吉野ヶ里遺跡が思い起こされるものの、いずれも認知度がいま一つ。大阪府や福岡県といった大都市に近いことも、北関東3県や埼玉県と「ロケーション」が似通っている。下位にとどまる要因について、ブランド総合研究所はコメントしていないが、上位にランキングしている都道府県と比べると、うっすらとだが見えてくる。
そんな「魅力度」ランキングの上位をみると、トップは9年連続で北海道。北海道は市町村の魅力度ランキングでも、函館市(2位)、札幌市(3位)、小樽市(4位)、富良野市(9位)の4市がランクインする。
第2位は、京都府。京都市は市町村ランキングでは、堂々の第1位。京都市が「とても魅力的」「やや魅力的」と答えた人は、合わせて65.4%にのぼった。
3位は東京都、4位に沖縄県、5位は神奈川県と続く。神奈川県は、横浜市と鎌倉市が市町村ランキングの6位と5位にランクインした。
上位にランクされる地域は、観光地としての認知度が高いうえ、住んでみたいという居住意欲でも、高い評価を得ているようだ。
2016年と比べてランクを上げた地域は、栃木県、群馬県のほか、兵庫県や広島県、宮崎県、山梨県、新潟県、滋賀県、福島県、岐阜県なども上昇している。
「北海道って寒さは半端ないし、1年の半分は冬だぞ」
こんな調査結果に、インターネットの掲示板などでは、
「奥茨城村は好感度アップには結びつかなかったかw」
「まあ最下位はいつも通りの結果だな。みんな商売しようという気がないんだもん。いくらいいものがあってもこれでは変わらない」
「茨城県民として恥ずかしい限りでございます。このようなランキングはただちにやめていただきたい。最下位を決める必要性がわかりません」
「茨城にそんなに悪い印象はないよ。なんかうねうねな茨城弁とかカワイイ」
といった、最下位の茨城県に向けられた声のほか、
「ガチで魅力のない県、じつは徳島県だと思う。みんなが知らないだけ」
「北海道って寒さは半端ないし、1年の半分は冬だぞ。なんか勘違いしてんじゃねぇw」
「京都市が1位って、ギャグで言ってるのかなと。住んだ人の意見じゃないとまったくアテにならないという好例だと思います。なんか、基準がぼけてる」
などと、地元出身の人らしき声も寄せられた。
なお、調査は2017年6月23日~7月14日に、インターネットを通じて実施。20~70代の男女3万745人が回答した。魅力度、認知度、情報接触度、居住意欲度、観光意欲度、の5項目(大項目)から評価した。