内閣府が2017年10月10日に発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、街角の景気実感を示す現状判断指数(DI、季節調整済み)は前月比1.6ポイント改善し、51.3だった。
現状判断指数が節目とされる50を上回ったため、内閣府は基調判断を従来の「持ち直しが続いている」から「着実に持ち直している」に変更した。
気温の低下で秋物衣料など堅調
9月の街角景気を部門別にみると、家計動向関連DIが2.3ポイント改善して50.1となり、2016年11月以来10か月ぶりに50を上回った。気温の低下で秋物衣料など、小売りが堅調だった。また、企業動向関連DIは0.3ポイント上昇の52.3。非製造業の改善が目立った。雇用関連DIは0.4ポイント低下して57.0となった。
一方、2~3か月後の先行きを示す、先行き判断指数(DI)は0.1ポイント低い51.0となった。背景に、衆院選後の消費環境をめぐる不透明感が重荷になっているようだ。引き続き、人手不足や北朝鮮情勢に対する懸念も拭えない。