いまや優雅な専業主婦は「憧れの職業」で、女子大生にも専業主婦願望がじわりと広がっているらしい。
「家庭を守りたい」
「母を尊敬しています。きちんと家事をやって、旦那さんを支えられるようになりたい」
「家のことを毎日ちゃんとやるのは大変だと思う」
そんなふうに考えているようなのだ。
「イクメン」はもう当たり前!
とはいえ、現実はそうではない。もはや、夫婦共働きのほうが専業主婦世帯よりも多いのだ。1980(昭和55)年に、専業主婦世帯は1114万世帯、共働き世帯は614万世帯だったが、2016(平成28)年には専業主婦世帯が664万世帯で共働き世帯は1129万世帯と、逆転していた(労働政策研究・研修機構調べ)。
夫婦共働きになると、避けて通れないのが家計や家事・育児の分担問題。その割合は各家庭で違うだろうが、こと育児に関しては妻に協力的な男性、「イクメン」が当たり前のようだ。
明治安田生命の「子育てに関するアンケート調査」(2017年8月9?14日実施。20?59歳の子どもがいる既婚男女1032人が対象)によると、20~30代女性の64%が「夫はイクメンだと思う」と回答した。
「イクメンだと思いますか?」との質問を、男女それぞれに聞くと、男性は「自分自身がイクメンだと思う」が7.4%、「どちらかというとイクメンだと思う」は41.1%で、あわせて48.5%にのぼる。
その一方、「夫がイクメンだと思う」と答えた女性は12.8%、「どちらかというとイクメンだと思う」は39%で、あわせて51.8%が「夫はイクメン」だと思っている。
これを年代別に聞いてみると、20代女性では「夫がイクメンだと思う」と答えた人は18.6%、「どちらかというとイクメンだと思う」は46.5%で、あわせて65.1%が「夫はイクメン」だと認識している。
30代女性では「夫がイクメンだと思う」は16.3%、「どちらかというとイクメンだと思う」が46.5%で、あわせて62.8%にのぼり、若い世代ほど育児に協力的である様子がうかがえる。