2017年9月25日の東京株式市場の日経平均株価は、前営業日(22日)と比べて101円13銭高の2万397円58銭で取引を終え、15年8月18日(2万554円47銭)以来、およそ2年1か月ぶりの高値を付けた。終値ベースで、今年の最高値を更新した。
安倍晋三首相が衆院解散と総選挙の実施を正式表明する見通しが高まったため、マーケットが開くと「買い」注文が殺到。9時30分ごろには、前営業日と比べて157円83銭高の2万454円29銭と急騰した。
9月中旬と比べ、1000円近く値上がり
9月25日付の読売新聞朝刊は、安倍首相が同日の経済諮問会議で、2兆円規模の新たな経済政策を年内に策定するよう指示する、と報じた。しぼみかけているアベノミクスに、安倍首相が新たな経済対策を打ち出すとの見方が、株式相場を押し上げた。
また、翌日の26日に中間配当の権利確定日を控えて、個人投資家に配当や株主優待が充実した銘柄を買う動きが目立ったこともある。
東京証券取引所第1部の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は、前営業日と比べて、8.21ポイント高い1672.82だった。
北朝鮮が6度目の核実験に踏み切るなどして高まった朝鮮半島情勢の緊迫感も一服しており、25日の日経平均株価は9月中旬と比べても、1000円近く値上がりしている。