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国内玩具は8000億円市場

   国内の玩具(おもちゃ)市場はここ数年、好調に推移している。日本玩具協会のまとめによると、2016年度の国内玩具市場の規模(希望小売価格ベース)は、前年度と比べて0.3%増の8031億円だった。2017年5月30日の発表。

   調査は2001年からで、同年に8413億円と過去最高を記録。その後、8000億円を下回り低迷したが、2014年度(8087億円)に10年ぶりに8000億円台に乗ると、以降3年連続で8000億円を突破している。

   2016年に好調だった商品をみると、任天堂キャラクターやディズニーシリーズなどのぬいぐるみが前年度と比べて15.9%増、「リカちゃん」と「メルちゃん」やままごと遊びなどの女児玩具が6.8 %増、「デュエル・マスターズTCG」と「遊戯王OCG」などのトレーディングカードゲームが8.8%増、ゲームが5.5%増だった。「ベイブレードバースト」や「仮面ライダーエグゼイド」の変身ベルトが人気を集めた男児キャラクターも2.2%増えた。

   2017年度の国内玩具市場も、「ゴールデンウィーク商戦でも前年を超える売り上げを確保しており、今後のクリスマス商戦も盛り上がりを期待しています」としている。

   2017年9月21日には、国内最大のゲーム見本市「東京ゲームショウ 2017」が千葉市の幕張メッセで開幕(一般公開は23~24日)。今回の出展は609社・団体で、5年前に比べて3倍に増えた。このうち海外勢が317社・団体と過半数を占める。出展されるゲームやグッズなどは1300点超にのぼり、この中から大ヒット商品が生まれるかもしれない。

   ただ、ある大手おもちゃメーカーは、「もともと人気キャラクターで売り上げが左右される面が否めないので、年によって売り上げには濃淡があります。小売店側も米国と同様に厳しい状況が続いています。やはり、少子化の影響は効いていますよ。ネットでは新商品でも、飽きたらすぐに転売する人が少なからずいるので、販売価格も値崩れを起こしやすくなっています」と指摘する。

   消費者の「買い方」にも、変化がないとはいえないようだ。

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