その27 レジ袋 【こんなものいらない!?】

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   「こんなものいらない!?」その10で、スーパーマーケットの「NOレジ袋」つまり「レジ袋は要らない」ことを示すカードなんか不要であると書いた。

   そこでも少しだけ触れたのだが、「NOレジ袋」のカードよりも、そもそも「レジ袋」自体が不要である。こちらのほうが、なくすべきものの「本丸」である。

  • スーパーの「買い物袋」の売り場。よく売れているとは思えない。
    スーパーの「買い物袋」の売り場。よく売れているとは思えない。
  • スーパーの「買い物袋」の売り場。よく売れているとは思えない。

レジ袋を売りつける「中国流」

   海に流れ込んだペットボトルやレジ袋が微細なゴミとなり、生態系を脅かしている。それを考えると、レジ袋はスーパーなどから早急になくすべきだし、また、なくせるのではないか――。

   わが家の近くのいくつかのスーパーをのぞいてみた。レジではたいていの客がレジ袋を1枚、2枚、3枚と受け取り、そこに買った物を入れている。「NOレジ袋」のカードを使っている客なんて、ほんとに少なかった。

   スーパーの片隅には「エコバッグ」などと称して、布製などいろんな買い物袋が置いてある。使い捨てのレジ袋ではなく、長く使える買い物袋を使ってください、とのスーパーからのお願いだが、あまり効果があるようには思えない。

   そのひとつの理由は、(スーパーによって、やり方は少し違うが)たいていのところがレジ袋を求めない客に対しては、ポイントカードにたとえば2点をあげたり、あるいは現金で2円負けたりしているからだ。

   これではレジ袋を断る利点があまり感じられない。

   そうではなく、レジ袋を1枚いくらで客に売りつけたら、レジ袋を求めない客も増えてくるのではないか。中国のスーパーなどでは全国一斉に何年か前からそうしていて、大きさによって1枚0.2元、0.3元あるいは0.5元(1元は約17円)で売っている。けっこう高めだし、売りつけるほうが客に対する「圧力」になる。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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