「こんなものいらない!?」その10で、スーパーマーケットの「NOレジ袋」つまり「レジ袋は要らない」ことを示すカードなんか不要であると書いた。
そこでも少しだけ触れたのだが、「NOレジ袋」のカードよりも、そもそも「レジ袋」自体が不要である。こちらのほうが、なくすべきものの「本丸」である。
レジ袋を売りつける「中国流」
海に流れ込んだペットボトルやレジ袋が微細なゴミとなり、生態系を脅かしている。それを考えると、レジ袋はスーパーなどから早急になくすべきだし、また、なくせるのではないか――。
わが家の近くのいくつかのスーパーをのぞいてみた。レジではたいていの客がレジ袋を1枚、2枚、3枚と受け取り、そこに買った物を入れている。「NOレジ袋」のカードを使っている客なんて、ほんとに少なかった。
スーパーの片隅には「エコバッグ」などと称して、布製などいろんな買い物袋が置いてある。使い捨てのレジ袋ではなく、長く使える買い物袋を使ってください、とのスーパーからのお願いだが、あまり効果があるようには思えない。
そのひとつの理由は、(スーパーによって、やり方は少し違うが)たいていのところがレジ袋を求めない客に対しては、ポイントカードにたとえば2点をあげたり、あるいは現金で2円負けたりしているからだ。
これではレジ袋を断る利点があまり感じられない。
そうではなく、レジ袋を1枚いくらで客に売りつけたら、レジ袋を求めない客も増えてくるのではないか。中国のスーパーなどでは全国一斉に何年か前からそうしていて、大きさによって1枚0.2元、0.3元あるいは0.5元(1元は約17円)で売っている。けっこう高めだし、売りつけるほうが客に対する「圧力」になる。