三重銀行と第三銀行、「三十三フィナンシャルグループ」へ

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    2018年4月をめどに経営統合することで基本合意していた、三重県の三重銀行(四日市市)と第三銀行(松坂市)は、新たに設立する持ち株会社の名称を「三十三フィナンシャルグループ」にすると、17年9月15日に発表した。両行は同社の傘下に入る。

   本社機能は四日市市に、登記上の本店は松阪市に置く。社長は三重銀行の渡辺三憲頭取、会長に第三銀行の岩間弘頭取が就任する。

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「人口減少や高齢化問題に対応

   三重銀行と第三銀行は2017年2月、「人口減少や高齢化の問題が地域経済に与える影響に対応していくため」ことを理由に、経営統合に向けて基本合意したと発表。統合準備委員会を設けて、新会社の詳細を検討していた。

   マイナス金利の影響で収益環境が悪化していることから、経営統合で収益力を強化する狙いもある。

   持ち株会社「三十三フィナンシャルグループ」は、2018年4月2日に東京と名古屋証券取引所に上場。一方で、三重銀行と第三銀行の株式は18年3月28日に上場廃止になる。

   経営統合では、三重銀行の1株に対して持ち株会社の1株を、第三銀行の1株に対して持ち株会社の0.7株を割り当てる。

   9月15日の株価は、三重銀行が終値で前日比67円高の2585円。第三銀行は173円高の1785円で引けた。

   三重銀行は、県内第2位。1895(明治28)年創立の地方銀行。総資産は1兆9811億円、預金量は1兆6538億円、融資量は1兆3750億円。第三銀行は1912(大正元)年創立の第二地方銀行(旧相互銀行)。県内では3番手で、総資産は2兆220億円、預金量1兆7907億円、融資量1兆2570億円(いずれも、2017年3月末時点)。

   両行の総資産を単純合算すると4兆円超で、県内トップの百五銀行(津市)の約5兆5000億円に迫る。

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