あぁ、あと60円下がれば......
そんなことで、決心した。あとはタイミングである。すでにナブテスコ株は上昇中。帰国後から物色したものの、「買い」のタイミングを完全に逸したと思っていた。
ところが、2017年8月10日、北朝鮮のグアム近辺に向けての大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)の発射予告の報道である。この発表を反映して東京株式市場が下がるなか、この日のナブテスコの株価は110円安の3780円を付けていた。
休日明けの8月14日も、北朝鮮リスクで大幅に下落。そこでナブテスコ株を、3600円で「指値買い」を入れたが、3660円の当日安値をつけた後に反転。終値は3695円(前日比60円安)だった。
「あと60円」...... 3600円までは落ちてこなかったため、買えなかった。正直、これは痛い。悔しい。
9月7日には、モーニングサテライト(テレビ東京系)の「コーポレートサーチ」でナブテスコが取り上げられ、ついついクギ付けに。そこでは高性能センサーによって、人が横から近づいてもドアが開かない「インテリジェントecoドアシステム」を紹介。これにより開放時間が約40%削減され、大きな節電効果を生んでいるそうだ。
さらには、自動車用や半導体用の産業ロボットに欠かせない「精密減速機」を、今後はCTスキャナなどの医療用機器に展開する計画を披露。寺本克弘社長が「この分野の成長なくして、わが社の成長はない」と、大きな期待を寄せていることを知った。
2017年12月期の売上高は2730億円。純利益で239億円の見通しというのだから、有望株であることは間違いない。
ナブテスコ株、9月13日には4265円と上場来高値を更新している。残念ながら、買えないとなると、ますます欲しくなるものか。しばらく継続してウォッチすることにした。(石井治彦)
2017年9月13日現在 0株保有
年初来高値 2017/9/13 4265円
年初来安値 2017/1/4 2705円
直近 終値 2017/9/13 4220円