みずほフィナンシャルグループ(FG)は、パート社員として3年以上働き、やる気も能力もある人を対象に、希望すれば無期雇用に転換する制度を2018年4月から導入する。
また、現行では1日単位でのみ取得できなかった休暇を、半日単位から取得できるようにするなど、福利厚生を充実。待遇をより正社員並みにする。
同一労働同一賃金を促進
パート社員の無期雇用への転換制度は、みずほFGと傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行で、まずは実施する。3年働いたパート社員の全員を無期雇用に転換するのではなく、あくまでも「やる気と能力があり、無期雇用を希望した人」を対象とするという。
パート社員の時給を正社員並みに引き上げ、現行では支給していない賞与も支給する。賞与の支給額は正社員よりは幾分低くなる。また、月3500円を上限に、昼食費の半分を補助する。勤務先については、転勤はないが、同じエリア内での支店の異動はある。
ただし、パート社員が正社員を希望する場合には、「別途、ステップアップが必要」と話している。
新しい制度の導入について、みずほFGはJ‐CASTニュースの2017年9月12日の取材に、「政府が進める同一労働同一賃金を促進するため」と説明した。
みずほグループ全体の従業員は約8万人で、このうちパート社員は約1万6000人となっている。