「お前の会社、クサイぞ」! 職場の「スメハラ」社外でも問題かも(江上剛)

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「スメハラ」は職場の健康問題

   しかし、これは職場の健康問題ですから、あなたと同じように悩んでいる人たちと一緒になって「職場会」を開いて協議すべきでしょうね。

   高齢独身者の人たちも、それほどひどいニオイなのかと指摘されたら、もう少しからだを洗う時や着衣の洗濯などに気をつけるようになるかもしれません。

   きっとそのニオイは、お客様などの外部の人たちにも悪影響を与えていると思いますから、会社の問題として採り上げたらいいでしょうね。

   社長にもお客様から苦情が入っているかもしれませんね。 こんな小細工はあまり勧めませんが、有力なお客様から社長に「お前の会社はクサイぞ」と、注意してもらったらどうでしょうか。社長が慌てて加齢臭対策を講じるかもしれません。

   いずれにしても、消臭剤を大量に使用するのは、「香害」として化学物質過敏症の人に地獄の苦しみを与えるようですから、中止するべきでしょう。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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