「お前の会社、クサイぞ」! 職場の「スメハラ」社外でも問題かも(江上剛)

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   高齢独身者のオトコ所帯の会社で、オフィスがひどいニオイです。総務部も気を遣って、大量の消臭剤を配置してくれていますが、頭痛と吐き気がするほど。同じ男性として恥ずかしいです。大企業では「スメルハラスメント」をテーマに総務部が講習会を開いたりしていると聞きますが、そんなことができる会社ではありません。直接言うのもカドが立つと思い、正直ガマンしています。女性が多い職場では香水のニオイがキツくて男性社員がイヤな思いをしているという話も聞きます。このまま、ガマンするしかないのでしょうか。

   あなたが深刻になるほどの高齢独身者のニオイ、加齢臭はどんなものなのでしょうね。想像するだけで気分が悪くなりますね。

  • うっ、クサッ!
    うっ、クサッ!
  • うっ、クサッ!

消臭剤の大量使用はやめたほうがいいかも

   加齢臭ぷんぷんの職場かぁ。ああ、イヤだ、イヤだ。

   ところで、最近は「香害」という言葉があるくらいでニオイの害が言われています。

   化学物質過敏症という症状でしょうが、ニオイ成分の中の化学物質が人体に害を与えるのです。

   加齢臭は、厳密には化学物質ではないでしょうが、それを消したり、ごまかしたりするために消臭剤を使ったら、それは「香害」として人体に深刻な影響を与えることになります。

   大量の消臭剤はやめたほうがいいでしょうね。

   他の人たちも同じように悩んでいるんでしょうね。

   加齢臭は自分では気づかないんです。私も63歳ですから、きっと加齢臭がぷんぷんなのでしょうね。時々、妻から「クサイ」と言われます。

   妻ならいいですが、あなたから面と向かって「クサイ」と指摘されたら、ショックですよね。気を使われるのもよく理解できます。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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