「靴」に関しては何回か、本コラムでも書いていますが、またしてもお客様と靴の話で盛り上がりました。
そこで、今回は靴磨きについてのお話しです。
「馬毛」と「豚毛」のブラシはマストアイテム、使い分けでピッカピカ
男性の皆さんは、季節に合わせたビジネスシューズを何足ぐらいお持ちでしょうか?
1年中、同じ靴を履き続けると、靴の劣化が進むのは皆さんご存知のとおりです。そして、こまめなお手入れで靴は長持ちします。自宅で休日にまとめて手入れをする方も多いのではないでしょうか。
手入れの仕方については、インターネットや靴屋さんで知ることはできますが、道具にこだわると仕上がりが格段とアップします。なかでも、私がおススメしたいのはブラシです。
埃落とし用とクリーム用の2種類のブラシは、マストアイテムと言ってもよいでしょう。ナイロン製の安価なものもありますが、埃落とし用には馬毛を、クリーム用には豚毛のブラシが最適だと思います。
馬毛は毛先が細くしなやかなため細かい埃もキレイにとれます。仕上がりをよくするためには、まずは余計な埃を取り除くことが大切です。豚毛はコシがあり毛先が硬いのでクリームの馴染みをよくし、革のマッサージ効果があります。なんだかフェイシャルエステみたいですが。
そして、できれば細かい部分を塗る用のブラシや艶出し用ブラシがあれば、完璧。いずれもブラシをかける時間が長いので、手に馴染みのよいデザインを選ぶと手が疲れません。ブラシにこだわるだけで、仕上がりに格段の差が出るのです。
「靴がくたびれていると自分もくたびれて見える」かも......
時には、駅前などにある靴磨き屋さんを利用するのもいいかもしれません。時間をかけて、丁寧に磨いてもらうと、驚くほどピカピカで長持ちするのです。きっと、「さすがプロ!」と思うはずです。
ところで、プロの技術はなくても、自宅で靴を磨くとなぜか落ち着くと思いませんか? 私の周囲の男性も「靴磨きが好き」という方は多いです。
「何も考えずに黙々と磨くことだけに集中する」
「1週間を振り返り、明日からの予定を考えることができる」
という方や、
「靴がくたびれていると自分もくたびれて見えるかもと不安になる」
という方もいます。
それぞれの想いを胸に、無心で靴を磨く時間はリフレッシュタイムにもなると思います。そして靴磨きが好きな方は仕事ができる方も多いと感じています。最近、靴磨きしていないな...... という方はぜひ、今度のお休みに靴磨きはいかがでしょうか。(篠原あかね)