違法残業「大宝運輸」に是正命令 基準変更後、初の社名公表

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   違法な長時間労働をさせたとして、厚生労働省愛知労働局は2017年9月4日、名古屋市の運送会社「大宝運輸」に是正指導したうえ社名を公表した。

   同社にはかねてから是正を求めてきたが、改善が見られず、再び違法な長時間労働が認められたという。

  • 名古屋の運送会社、初の社名公表
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公表基準、1月から「月80時間超」に短縮

   愛知労働局の発表によると、1か月あたり80時間を超える違法な時間外・休日労働をした従業員は、4つの事業所で計84人にのぼった。このうち74人は1か月あたり100時間を超えていた。

   1か月あたりの時間外・休日労働の最長時間は約197時間だった。

   一方、是正指導を受けた大宝運輸は9月4日、公式サイトに謝罪文を掲載するとともに、一部取引の解除、荷待ち時間短縮の要請など、長時間労働の削減と再発防止に向けた取り組みについて発表した。

   厚労省はこれまで、複数の事業所で月100時間を超える違法残業が確認された場合などに社名を公表してきたが、2017年1月に公表基準を月80時間超に見直した。それ以来、社名を公表するのは今回が全国で初めてとなる。

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