タカタの欠陥エアバッグ問題をめぐって、米国で対象となったクルマの所有者らが起こした集団訴訟で、ホンダは2017年9月2日、6億500万ドル(約666億円)を支払うことで和解した。
自動車メーカーでタカタ製エアバッグを搭載したクルマはホンダが最多で、米国では約4200万台がリコールの対象となっていた。
和解金、所有者が負担した費用の返金に充てる
和解について、ホンダはJ‐CASTニュースの9月4日の取材に、「話し合いが落ち着き、合意に至った」と話した。
和解金は、対象となっている所有者にリコール(回収・無償修理)通知が届いていないことがないように改めて徹底する、その費用に充てる。たとえば、所在がわからなくなっている所有者については、転居届を追跡するなどして、「リコール通知を行うつもり」という。
また、クルマを修理した際に、所有者が負担した費用の補償にも充てる。たとえば、ディーラーの代車が出払っていた場合、所有者が移動のために使ったタクシー代などの負担額を払い戻す。
タカタ製エアバッグめぐる米国の集団訴訟では、すでにトヨタ自動車やマツダなどが対応しており、和解が成立している。