自社が販売している「収納棚」と酷似しているとして、生活雑貨の「無印良品」ブランドを展開する良品計画が、ホームセンターチェーンのカインズに販売差し止めを求めた裁判の判決が2017年8月31日、言い渡された。
判決は、無印良品の収納棚の形態が消費者に広く認知されていることから、「これに類似するカインズの商品は、消費者の誤認混同を引き起こす」として、カインズ商品の販売の差し止めを命じた。
カインズ「納得していない」
この訴訟は、良品計画から発売されている収納家具シリーズで1997年から販売されている「ステンレスユニットシェルフ」と「スチールユニットシェルフ」の形態が、カインズが2013年から販売している「ジョイントシステムシェルフ」と酷似していることから、良品計画が不正競争防止法違反を理由に、カインズ商品の販売の差し止めを求めていた。
判決を受けて、良品計画はJ‐CASTニュースの9月1日の取材に、「当社の主張が認められた」とコメント。一方、カインズは「納得していないので、今後については検討中です」と話している。