現在の「所得・収入」で「満足」している人が51.3%にのぼることが、内閣府が2017年8月28日に発表した「国民生活に関する世論調査」でわかった。
内訳は、「満足している」と回答した人が7.9%。「まあ満足している」と答えた人は43.4%だった。前回調査(2016年6月)から、3.2ポイント増えた。一方、「不満」「やや不満」は2.7ポイント減の46.9%で、「やや不満だ」が34.1%、「不満」が12.8%だった。
「経済が緩やかに回復しているため」
現在の所得・収入に「満足」している人が「不満」と答えた人を上回ったのは、じつに21年ぶりのこと。
職業別にみると、「満足」と回答する人の割合は管理・専門技術・事務職で、「不満」と回答する人の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなっている。
J‐CASTニュースが8月28日、内閣府の世論調査担当に「満足」派が増えていることについて理由を聞くと、「経済が緩やかな回復基調を続けており、所得収入の改善につながっている」と説明した。
また、「現在の生活にどの程度満足しているか」との質問には、「満足している」が前回調査(16年6月)と比べて3.8ポイント増えて、73.9%を占めた。内訳は「満足している」が12.2%、「まあ満足している」が61.7%だった。
一方、「不満」とする人の割合は25.0%で、前回調査と比べて3.5ポイント低下した。内訳は「やや不満だ」が19.9%、「不満だ」は5.1%だった。都市規模別にみると、大きな差異は見られないという。
前年との比較を聞いたところ、生活ぶりが「向上している」と答えた人は6.6%、「同じようなもの」が78.4%、「低下している」は14.7%だった。
こうした調査結果に、インターネットの掲示板などでは、
「どこ情報よー www」
「内閣府調査かよ。大本営ね。増税のためにとうとう数字いじり始めやがったかw」
「おいおい、演出も度が過ぎると逆効果すよ」
「これが理解不能国家日本」
「忖度しました」
などと、失笑や懐疑的な声が少なくないほか、
「上昇志向なし。働いたもん負け」
「まあ上望んでも無理だし、今の年収あればいいわってとこでしょ」
「定年までダラダラ過ごしてのんのんとしてたい」
といった声が寄せられている。
なお、調査は2017年6月15日~7月2日に、全国の18歳以上の男女1万人に面接して実施。6319人の回答を得た。