ホンダの小型ジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」が、小型ジェット機分野の出荷数で、世界のトップに躍り出た。
ホンダは、航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニーが2017年1~6月期に24機の「ホンダジェット」を納入したと、8月21日に発表。小型ジェット機のカテゴリーで、米セスナを抜いて世界一となった。
広い室内と燃費のよさが高評価
ホンダジェットは、2015年2月に米国で納入を開始した小型ビジネスジェット機。最大7人乗りで価格は490万ドル(約5億4000万円)。
主翼の上にエンジンを設置した独特な外観が特徴で、室内空間を広く取ることができ、足元やトイレなどもスペースに余裕があるほか、燃費効率も高さも評価された。
世界各国の企業経営者などから支持があり、顧客は米国、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ諸国に及ぶという。
2017年1~6月期は、世界各地で合せて24機を納入。それにより、定員が10人以下のジェット機としては米セスナを抜いて世界シェアの40%を占め、初めてトップに立った。
顧客の需要に合わせて生産数を増やしており、現在は月平均4機のペースで生産しているという。
ホンダジェットの開発責任者で、ホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格社長は、「例えるなら空飛ぶスポーツカー」と、その俊敏な操縦性能を自負。今回、出荷数がトップになったことについては、「多くのお客様から、ホンダジェットの性能、快適性、使い勝手のよさやビジネスジェット機としての完成度の高さなどで非常に高い評価をいただいていることをうれしく思います」とコメントしている。