人工知能(AI)が運用する投資信託の人気が高まっている。日興リサーチセンターによると、2015年8月に始まった人AIによる公募型投信(AIファンド)の残高が、17年8月中旬時点で4129億円に達した。
AIファンドが伸びている理由について同社は、J‐CASTニュースの2017年8月25日の取材に、「運用手段が多様化する中で、AIが運用するという目新しさが投資家の関心を惹き、ここまで急成長した」と話した。
AIが銘柄選びから商品設計までを手がける
日興リサーチセンターによると、AIファンドは2015年8月から17年8月中旬までに11本が運用されている。そのうち、9本はAIがデータを分析、商品設計にまで反映しており、その残高は3911億円。残りの2本はAIが銘柄を選んでファンドマネージャーが判断して銘柄を組み込んで運用しているファンドが217億円となっている。
ファンド単体の最多残高は、17年2月にゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが売り出した「ゴールドマンサックス グローバルビッグデータ投資戦略」で、2372億円にのぼる。