入社3年目です。取引先の方々と一度きりの名刺交換で終わってしまい、なかなか思うように関係が深まりません。おそらく、わたしの引っ込み思案の性格に原因があると思うのですが、このままではマズイという焦りもあります。いわゆる交流会や懇親会、情報交換会にも参加するようにしているのですが、自分を成長させ、ビジネスにも繋がる人脈を築くためには、どのようなコミュニケーションが有効なのでしょうか、教えてください。
これも多くの方が悩む問題ですね。
コミュニケーションは双方向
コミュニケーション力は、採用の時や上司となって部下を管理する際、また部下として上司に仕える際と、すべてに問題になります。
ですから、人事評価においてコミュニケーション力を重視する会社が多いのも事実です。
では、コミュニケーション力とはなんでしょうか。
ペラペラ、にっこり愛想よくしゃべることなのでしょうか。これは絶対に違います。薄っぺらい内容のことを、いくら喋っても相手の信頼は得られません。
営業においてもペラペラしゃべる人は信用されず、むしろ無口の人のほうが信用され、成績も伸びることがあります。
コミュニケーションとは一方的に話すことではありません。双方向です。
昔、沢庵和尚が、お殿様から国を治める方法を教えてほしいと問われました。
沢庵和尚は「上中下三字の説」を唱えます。要するに、上(殿様)と下(民衆)を繋ぐのは、「中」だというのです。「中」という字は「口」に縦棒「|」です。これが意味するのは口から出る縦棒、すなわち言葉で繋がねばならないというのです。
上ばかり見ても下ばかり見てもダメ。口で上と下とを言葉、すなわち「|(縦棒)」で繋ぐ、すなわちコミュニケーションをしなければならないというのです。
今も昔もコミュニケーションは悩みの種だったわけです。