夫婦共稼ぎが珍しくなくなったばかりか、「専業主婦」の肩身が狭くなりつつある昨今。とはいえ、相変わらず炊事や洗濯は妻がやるものだと思っている夫は少なくないし、女性の不満は頂点に達しそう。
そんななか、女性のためのインターネット掲示板「ガールズちゃんねる」に、「本音は専業主婦になりたい人」というスレッドが2017年8月7日に立てられたところ、24日時点で4403ものコメントが寄せられ、注目を集めている。
専業主婦「のんびりできてオススメだよ」
投稿を寄せた女性はもうすぐ27歳。約6年間、正社員で接客業に就いているが、シフト制のため休みは月に5回。
「有給なし、ボーナスなし、給料もずっと上がらない職場です。転職も考えていますが、今さら一からスタートするより結婚してパートか専業主婦になりたいのが本音です。今の彼氏(転勤族の公務員)と付き合った理由のひとつも、相手が安定しているからです。とてもダメな考えだとは思いますが、同じような考えの方や仕事が嫌だから主婦になった方はいますか?」
と、心の叫びを書き込むと、瞬く間にコメントが寄せられた。
「専業主婦」を望む自分を「ダメな考え」という彼女に、多かったのは女性の「専業主婦願望」を容認する声だった。
「ぬくぬく専業主婦です! のんびりできてオススメだよ」
「専業主婦してます。この生活からは抜け出せません」
「仕事以外にもやることたくさんあるから、専業主婦になりましたよー」
「専業主婦歴21年目。43歳です! 専業主婦楽しいよ。ちなみに子供が大学生と高校生です」
「専業主婦になって長いけど、子供が高校生になってかなりお金がかかるので、衣食住の生活レベルが相当下がりました! 生活レベルが下がっても良ければいいと思う。子どもや飼い犬、飼い猫とまったりした生活ができるし」
などと、専業主婦の先輩たちからエールが届いた。
「仕事に不満......」専業主婦をなめんじゃない!
その一方で、
「私の母ずっとパートだったけど、父が結構早い段階で病気で倒れて働けなくなり大変苦労してましたよ。あと、子どもが高校生ぐらいになってから『お金ない! 早く正社員で働いとけばよかった!』ってなってる人もめちゃくちゃ多い。専業主婦は子どもにとってはいいと思うけど、まあそういうリスクもあるということで」
「パートや専業主婦じゃなくて、共働きで正社員のメリットってあるけどね。 公的年金以外に厚生年金がもらえたり、お互いに個人年金をかけたりして、年金が多くもらえる。老後のこと考えたら、よほどお金がある人以外は共働きのほうがメリット多いんじゃないかな。まあ、私は専業だけどね」
と、諭す人も現れた。
ほかにも、
「そんな女と誰が結婚するんだよ」
「仕事に不満だから結婚して専業主婦になるみたいな。はああああ、専業主婦をなめんじゃないわよ!」
と言った声が......
ガールズちゃんねるでは過去にも、「専業主婦派」と「共働き派」が激しく意見を闘わせてきた経緯がある。
そんなこともあってか、
「夫婦がお互い納得しているならいいと思います! うちはまだ子どもが新生児だから無理だけど、幼稚園に行きだしたら、ちょっと働くつもり」
「毎日、私ばかりラクして夫には悪いと思っていたけど、夫は私が幸せそうにしているのが嬉しいようです」
「うちは『子どもが中学生になるまで専業でいてほしい』と夫が言ってます。私も仕事でストレスを感じるほうだし、家庭に悪影響を及ぼしたくないので納得しています」
などと第三者に相談するよりも、まずはパートナーとの合意が大事と説く声も数多くあがった。パートナーしだいということでもあるらしい。
投稿を寄せた女性は、彼氏に専業主婦願望を明かしたうえで、結婚への話し合いを進めたほうがいいかもしれない。(KM)