FX大学対抗戦が幕開け。元手の1万円が、1年間でどれだけ殖えるのか。勝つのは早稲田大学のハンドルネーム、惟光か、明治大学RWか、それとも慶応大学の石油王か――。さっそく彼らがドル円相場を読み解いていく。
2017年7月中旬からドル安円高のトレンドが続くなか、為替相場は8月に入って、北朝鮮リスクが影を落とす。米国の経済指標は好調だが、金正恩書記長VSドナルド・トランプ米大統領の罵り合いで、ドル円相場は目が離せない。そうしたなか、先手をとったのはテクニカル分析を駆使した慶大。明大も1日の取引で成果を得た。その一方、早大はじっくり構えてはじまった。
動かぬ相場に、じっくり構えて...... (早稲田)
8月4日(金)
この日は米国の雇用統計・非農業部門雇用者数の発表日。21時30分からドル円は急激な上昇をみせ、1円以上値上がりした。日足のMACD(2本の移動平均線の差から 相場の周期とタイミングをとらえる指標)も上へ向きかけていてドル高の気配が。このまま上昇相場へ移ることを期待したい。
様子見に徹し、取引は見送った。
8月7日(月)
この日は、注目度の高い米国の経済指標の発表はなく、相場が動かない1日。この日も、取引は見送った。
8月8日(火)
相変わらずのレンジ相場。4日(金)の米雇用統計発表から、あまりトレンドのない状況が続く。一方、ユーロドルはMACDがデッドクロス(短期の移動平均線が中・長期移動平均線を上から下に交差して抜くこと)を始めている。6月下旬からの上昇トレンド(ユーロ高の傾向)に終止符が打たれ、下降トレンドに転じ、その影響でドル円にも動きが出るのだろうか、気になる。様子見に徹した。
8月9日(水)
ドル円は前日に引き続き、円が下落を続けている。上昇トレンドに切り替わるのはもう少し先のことになりそう。北朝鮮リスクから日本株は全面安となり、日経平均株価は大きく下落。これが円の下落要因となっているかもしれない。もう少し様子を見たい。
8月10日(木)
今日の日経平均株価は前日に引き続き下落。前日の急激な下落を受けてか、ドル円は下がり続けている。6月14日の直近の最安値、1ドル108円80銭が近づいてきている。分岐点はもう少しかも。
様子見に徹し、取引は見送った。
8月11日(金)
この日、ドル円は6月14日の最安値を更新。108円72銭を記録した。
取引は控えた。
8月14日(月)
今日はドル円が上昇。下降トレンドの底を打ったと考察する。MACDのゴールデンクロス(短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜けることを意味する、「買い」のシグナル)は見られないが、トレンドの分岐点ではないだろうか。
ここは様子見に徹し、取引は控えた。
8月15日(火)
21時30分の米国小売り売上高の指標発表によって、ドル円相場は大幅に上昇。また、北朝鮮の米領グアム沖へのミサイル発射をいったん見合わせる動きも相まって、ドル円の日足は昨日に引き続き上昇した。強い陽線(ローソク足で上昇傾向を読み取るもので、始値の上ヒゲが短いほど「買い」傾向が強い)が出現した。もう少しで上昇トレンドへ転換するか。様子を見た。
8月16日(水)
ドル高のトレンドが続いている。前日ほどの上昇は見られないが、わずかながらドル円は上昇した。この先もドル円相場は、長期的に見て上昇していくと予想した。
8時36分、成行で200通貨を110円58銭で買いのポジションを持った。損切り注文を逆指値で入れた。8月15日の最安値109円59銭に設定した。
1ドル110円58銭で、買いを入れた。
8月17日(木)
この日の日経平均株価は前日に比べて下落。つられるようにドル円相場も下落した。前日夜中には反発して円高に動いた。上昇トレンドに切り替わるとみていたが、先行きがあやしく、取引は控えた。
スタート時からの損益 プラス00.00円
保有建玉:買い200ドル
8月17日現在 1万円