親より子どもが堅実? マネックス証券が「お金の使い方」講座

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   お盆が終わり、そろそろ夏休みの自由研究や宿題を片づけなければならない小・中学生は少なくないはず。焦りはじめる、わが子にヒヤヒヤする父親や母親もちらほら......

   そんな時季の2017年8月17日、オンライン証券大手のマネックス証券が「六本木ヒルズ キッズワークショップ 2017」(森ビル主催)で、「お金のお仕事 ~さぁ、お金に働いてもらおう!~ 」をテーマにしたキッズ講座を開催。約20組の親子(子どもは10~15歳)が参加した。

母「旅行に行きたい」、子どもは「とりあえず貯めておいて...」

   テーマは、「お金のはなし」。残念ながら、日本では「お金の教育」、金融教育の必要性は高まっているものの、実際に「お金」や「投資」のことを授業で取り入れている小・中学校は少ない。そこで、マネックス証券では夏休みを利用して子どもたちに「お金」や「投資」への理解を深めてもらおうと、3年前からこのワークショップに参加している。

「お金のはなし」に、子どもたちは熱心
「お金のはなし」に、子どもたちは熱心

   さて、問題です。手元に5万円のお小遣いがあります。あなたは、どう使いますか?

   まずは、マネックス証券の執行役員でチーフ・アナリストの大槻奈那さんが、親子それぞれに「5万円」の使い道を聞いて、そのメリットとデメリットを考えさせた。

   子どもたちに、5万円の使い道を「モノを買う」「貯金」「ケーキ屋に店主に預けて、おいしいケーキをつくってもらうために使ってもらう」の3通り(お金の3つの役割)から選んでもらったところ、18人(うち、大人5人)が「貯金」を選んだ。

   「モノを買う」を選んだ子どもは1人(大人は2人)、「ケーキ屋さん」への投資を選んだ子どもは2人(大人は5人)だった。

   そのワケを聞くと、「とりあえず、貯めておいて将来ほしいモノがあったときに使う」という堅実な子どもがいれば、「旅行に行きたいから」という母親もいた。

   最近は子どもたちのほうが、しっかりしているのかもしれない。

「ポケモンGO」を事例に任天堂株の値動きを「検証」

   ただ、堅実に見える「貯金」にもデメリットはある。「買いたいものがあって貯めておいたお金も、将来モノの値段が上がっていることもありますよ」と、説明する大槻「先生」。その一方で、「ケーキ屋さんに預ける」を選んだ男の子は、そのワケを「もっとおいしいケーキをつくってもらえる、楽しみがある」と、ハキハキと答えた。

   もちろん、ケーキが食べられなくなってしまう「リスク」もあるが、なんとも頼もしい。

   後半は、マネックス・ユニバーシティの益嶋裕氏が、ラーメン屋さんを例に「株式投資」について、説明したほか、「お店で買える株と買えない株」(上場株と未上場株の違い)などにも踏み込んだ。

   さらには、「ポケモンGO」の発売で当時大きく値上がりした任天堂株を例に、株式相場の具体的な値動きを「検証」した。子ども向けとしてはかなりハイレベルのように思えるが、「興味があるお子さんが集まっていたこともあって、『楽しかった』と言ってお帰りになりました」と、好評だったようだ。

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