ディスカウントストアなどを展開するドンキホーテホールディングス(HD)の大原孝治社長兼最高経営責任者が、銀行業務への参入に意欲を示した。2017年8月16日に開いた17年6月期連結決算の説明会で明かした。
大原社長は、記者からの質問に、「(銀行業務への参入は)視野に入っています」と述べた。
続く好決算! 28期連続の増収増益
一方、ドンキHDの2017年6月期(通期)連結決算は、売上高が前年比9.1%増の8287億円、本業のもうけを示す営業利益が6.9%増の461億円、最終利益は32.7%増の330億円となり、いずれも過去最高を更新した。「ドン・キホーテ」1号店のオープン以来、28期連続の増収増益を達成した。
5月に、生鮮食品も取り扱う「MEGAドン・キホーテ」を渋谷にオープンするなど、前期は32店舗を新たに出店。業績をけん引したほか、訪日外国人客の需要が増えたことで、販売が好調だった。なかでも、低価格の化粧品や医薬品などが売り上げを伸ばしたという。
なお、流通大手による銀行参入は、セブン&アイ・ホールディングス(セブン銀行)やイオン(イオン銀行)、さらに16年11月には、ローソンが銀行業参入のための準備会社を設立している。