社員登用はむずかしい 雇う側と雇われる側にあるギャップのナゼ?

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中小企業は「任せてもらえる」大企業は「専門性が求められる」

   また調査では、派遣社員に中小企業・大企業のそれぞれの働くメリットを聞いた。

   中小企業で働くメリットは、「上司や社長とのコミュニケーションが取りやすい」が12.2%で最多。次いで「アットホームな雰囲気がある」が8.2%、「転勤や異動が少ない」7.6%といった結果になった。

   一方、大企業で働くメリットは「世間体・社会的な地位が高い」が10.8%で最多。次いで「ルールや仕組みがきちんと決まっている」が8.7%、「充実した福利厚生」が7.8%だった。

   中小企業と大企業の業務の違いでは、中小企業は

「従業員一人ひとりの責任と負担が大きかった」
「幅広い知識を持って会社全体を把握できる」
「最初から最後まで任せてもらえることが多かった」
「仕事量が圧倒的に多い」

などの意見があった。

   一方、大企業では、

「専門性が求められる」
「残業が少ない」
「業務のあり方やコンプライアンスが明確化されている」

などの意見が多かった。

   中小企業と大企業どちらも就業経験がある人に聞いた「違い」では、

「大企業は仕事が細分化しているが、中小企業は幅広い業務をこなす」
「従業員一人あたりの責任や負担が中小企業のほうが大きい。大企業は余裕があり残業も少ないが、正社員登用の希望がなく安定しづらい」
「大企業はひとつの仕事に対して『初めから最後まで携われること』が少なかったが、中小企業では逆に『初めから最後まで任せられること』が多かった」

といった声が寄せられた。

   中小企業に比べて、大企業のほうが正社員登用への道は狭いようだが、どうやら肝心なのは仕事へのかかわり方のようだ。

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