まずはタイプを見極めよう! 困った上司とのつき合い方(江上剛)

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バカにはつき合わない

   (1)なら、上司は思い付きで指示をする人で、なにも考えていないんでしょうね。上司らしい振る舞いは部下を怒鳴ることだと思い込んでいるバカですね。

   そんな上司の指示なら無視してしれっと「一から見直しました」と言って翌日にでも提出すればいいですよ。

   バカな上司とコミュニケーションを取ろうと思ったり、上司に合わせようと、今、流行の忖度をしたりすると、疲れます。そんなこと止めたほうがいい。仕え甲斐のある上司ならいいですが、そうじゃなければかかわりを可能な限り少なくしましょう。

   (2)なら一応考えている上司ですね。今まであなたがまったく反論しなかったので、無理難題の指示をしていたのですね。

   それが反論してきたので、少しはあなたのことを見直したかもしれない。あなたは「分かりました。すぐにご指示の箇所を見なおします」と言い、作業にかかるべきです。

   そして見直し作業中に、指示を受けた以外の箇所で問題を発見するかもしれません。

   あなたは「ご指示の箇所を見直していたら、ここも見直すべきだと思うのですが」と指示を仰げばいいですね。

   こうした具体的なやり取りがコミュニケーションとなってあなたと上司の関係を密にするでしょう。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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