まずはタイプを見極めよう! 困った上司とのつき合い方(江上剛)

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   上司への対応で困っています。ふだん、あまり仕事のことには口を出さないのですが、たまに発言すると、その仕事を一から見直せと言わんばかりのことを言い出します。それまでに仕事の進捗状況は報告していますし、必要な決裁ももらっているにもかかわらず、です。そんな方なので正直、理解に苦しみますし、どうコミュニケーションをとっていいのかわかりません。

   困った上司ですね。でもそういわれたら仕事を見直すしかありませんね。投げ出すわけにはいかないですからね。でも、あなたは「一から見直せ」と言われたとき、なぜそんな指示をだすのか考えてみましたか?

  • 上司はいろいろいるけれど……
    上司はいろいろいるけれど……
  • 上司はいろいろいるけれど……

あなたの反論に、上司はなんという?

   上司の中には、思い付きでとんでもない指示を出す人もいますが、ただの思い付きで言っているわけではないと思いますよ。

   仕事にはスケジュールがあります。いつまでに仕上げるか、ですね。お客が相手であればなおさらです。あなたは客と何度も打ち合わせし、プランを練って来られたのでしょう。そしてプレゼンテーションの日が近づいているにもかかわらず、上司が「一から見直せ」と言われたら、それはもう地獄ですね。

   その指示が単なる思い付きなら、コミュニケーションも何もないでしょう。

「時間がありません。一から見直す時間はありません。具体的にどこが悪いのか、どこを直せばいいのか教えてください。この案はお客様と十分にすり合わせているんです」

   あなたは、イヤでも反論せざるをえないでしょう。そうしなければ、お客に迷惑をかけてしまうことがあります。

   反論したら上司はなんていうでしょうね。

(1)ぷいっと横を向いてしまう。
(2)あなたの反論に驚いて、訂正部分を具体的に指示する。
(3)そんなのは自分で考えろ。いちいち聞くなと怒り出す。

こんな感じなのでしょうか。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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