内閣府が2017年8月7日に発表した6月の景気動向指数(2010年=100、CI)によると、景気の現状を示す一致指数は前月より1.4ポイント上がり、117.2となった。
5月はゴールデンウイークで自動車などの生産や出荷が落ち込んだが、その反動もあって2か月ぶりに上昇した。
基調判断は9か月連続で据え置き
5月と比較できる7つの指標のうち、生産や出荷など5つの指標が改善した。鉱工業生産指数は自動車などの輸送用機械が好調で、鉄鋼関連では自動車向けエンジンや車体部品用の鋼材がけん引したほか、スマートフォン向け部品用も増えた。自動車などの出荷が持ち直したことで、耐久消費財出荷指数も伸びた。
その一方で、卸売りや小売業などの商業販売額は食料や飲料などが振るわず、マイナス要因となった。
内閣府は、一致指数の基調判断を「改善を示している」と、9か月連続で据え置いた。
また、数か月先の景気の状況を示す先行指数は1.6ポイント上昇の106.3。2か月連続の改善で、比較可能な9つの指標のうち、7つが前月より改善した。