老後資金はiDeCo、教育費や住宅購入はつみたてNISA
長期分散投資を非課税で実行できる「つみたてNISA」で連想されるのが、2017年から20歳以上60歳未満であれば原則誰でも利用できるようになった「個人型確定拠出年金」(iDeCo)だ。
iDeCoの最大の特徴は掛け金が全額所得控除の対象となることだが、運用益も課税されない。非課税で運用できる期間についても最長70歳まで、その後、年金受給期間中も非課税で運用しながら取り崩して受給できる。
老後のための資金準備については、まずiDeCoを利用するのが効果的といえる。ただし、iDeCoの決定的な制約要因として原則60歳まで資金の引き出しができない点がある。
そこで、子供の教育や住宅の購入など、現役時代のライフイベントのために長期分散投資をするには途中で引き出しが可能な、つみたてNISA。所得控除のメリットがない専業主婦は、つみたてNISA。パート収入がある主婦は月2万円程度多めに働き、その分をiDeCoに回す......といった使い分けが重要なポイントになる。
わが家のライフプランを踏まえて、活用法をしっかり検討しておきたいものだ。(阿吽堂)