転勤で家族がバラバラに暮らす深刻 日本の会社は異常だ!(江上剛)

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転勤なしの地域限定職、仕事に明け暮れ離婚 どちらが幸せ?

   単身赴任で家族がバラバラになる人生は、日本の会社の異常な景色の一つだと思います。

   家族で話し合った結果、転勤を拒否して、もし出世が止まっても家族はあなたを批判しないでしょうし、あなたも新しい人生の価値を見出すかもしれません。

   昔、転勤を拒否して地域限定行員になった友人がいました。彼は、その選択を後悔していませんでした。環境のいい地方でのびのびと子育てして、地域に溶け込み、今では定年となり、幸せな老後を送っています。

   一方で仕事に明け暮れた友人は出世をしましたが、離婚しましたね。奥様から「仕事と私のどっちを取るの」と迫られて「仕事を取る」と答えたのです。

   でもその彼も再婚し、定年となり、静かな老後を過ごしています。

   人生って一つの道しか選べませんから、後悔しないで自分の選んだ道を、自信を持って歩むことしかないんでしょうね。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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