8月のお盆休みも目前に迫り、帰省や旅行などのスケジュールが詰まっている人も少なくないだろう。
とはいえ、混雑する行楽地に、新幹線の乗車率が100%を超えたり高速道路の渋滞が30~40キロメートルは当たり前だったりというのでは癒しに行くのか、疲れに行くのかわからないようにも思える。ところが、どうも最近はトレンドがちょっと変わってきているらしい。
節約と猛暑のダブルパンチ
明治安田生命が実施した「夏に関するアンケート調査」(2017年7月3日〜10日。20〜59歳の男女1093人が回答)によると、じつに74.6%の人が「自宅でゆっくり」と答えた。今夏は「どこにも行かない」人が多いのだ。
一方、出かける人の予定をみると、「国内旅行」が35.6%、「帰省」が25.9%と、遠出をする人はそれほど多くない。
どちらかといえば、近場の「プール・遊園地・テーマパーク」が18.9%、「アウトドア」も16.7%と少ない。
「これぞ、夏休み」の象徴ともいえる「海外旅行」も10.5%と低調。ほかは「スポーツ観戦」4.7%、「ボランティア」1.7%、「その他」5.3%と続いた。
「自宅でゆっくり」する人に、その理由を聞いたところ、最多は「出費がかさむので」の51.8%。次いで、「暑いので、外出したくない」が45.4%、「疲れをとりたい」が42.5%と、ほぼ半数を占めた。
さらに、「自分の趣味や時間を楽しみたい」と「外出すると混雑しているので」がそれぞれ29.1%、「子どもや配偶者と予定が合わない」11.5%、「家で仕事をする」6.7%、「その他」3.1%となった。
多くの場合が節約と猛暑のダブルパンチで、外出を控えようと考えているようだ。