英語を確実にマスターするコツは、「成果よりもプロセスを重視する」ことです。テストで満点を取るよりも、「1日1時間 勉強する」ことを評価するやり方です。
では、どうやって実践すればいいのでしょうか? コツは「答え合わせ」の方法にありました。
記憶に残るのは、不正解の問題だった
きっかけは、私が「コイツには絶対にかなわない」と、尊敬している同僚のひと言でした。何をやっても優秀で、資格試験も語学も軽々とマスターしてしまう彼に勉強のコツを尋ねたところ、意外な答えが返ってきました。
「答え合わせよりも解説を読め」、と。
参考書や問題集は「解説」を読むためにある。答え合わせをして「正解」「不正解」に一喜一憂しても記憶に残らない。「解説」をじっくり読んで初めて自分の知識になる、といいます。遠回りのようで、確実に実力が身につく方法です。
凡人の私は、英語の問題を解いてはさっさと答え合わせをして、一喜一憂していました。正解が多いと喜び、不正解が続くとガクッと落ちこむ。振り返ってみたら、何を学んだかよりも「正解率」にばかり目を向けていました。
さらに振り返ってみたら、正解よりも不正解のほうが記憶に残っていることに気がつきました。次に同じ問題や似たような類題に出会った時に、前回不正解だった問題ほど記憶に残っていて正解できる。間違えた時ほど「解説」をよく読んでいたからでした。
正解した時は、「やったー、○問正解!」と喜んでハイ終わり、でしたが、不正解の時は「え~、なんでこれが×なの?」と文句を言いながらちゃんと解説を読む。結果として、間違えた問題のほうが、着実に理解していたのです。
「結果」に一喜一憂するあまり、肝心の理解がおざなりになってしまっては意味がありません。そこで、思いきって答え合わせのルールを変えてみました。
ルール1 正解率を気にしない
ルール2「不正解」を歓迎する
ルール3「解説を読む」ことを目的にする
「結果」を気にしなくなったら学習ペースが安定しました。正解でも不正解でも、とにかく「解説」をじっくり読む、という「プロセス重視」型になっていたのです。驚いたことに、問題集を開くのが待ち遠しくさえなりました。「正解」でも「不正解」でも喜ぶのですから、英語の学習が楽しくて仕方がない、はずです!