2017年6月の住宅着工数は、前年同月と比べて1.7%増の8万7456戸だった。国土交通省が7月31日、住宅着工統計を発表した。
分譲マンションで大きく増加、分譲一戸建て住宅は20か月連続増加となった。同省は今後について、「引き続き動向を注視していく必要がある」としている。
貸家、20か月ぶりの減少
6月は分譲マンションで大規模物件があり、全体を押し上げた。前年同月と比べて27.1%増となった。また、分譲一戸建て住宅では4.8%増加で、20か月連続の増加。土地取得が計画的に行われていることから、順調に着工できている。分譲住宅全体では15.5%増で、前月の減少から再び増加となった。
一方、持ち家は3か月ぶりの減少で前年比3.4%減だった。国土交通省はJ‐CASTニュースの8月1日の取材に、持家について「今年度に入ってから上がり下がりしており、注視している」と話した。
また、貸家は2.6%減で20か月ぶりに減少した。同省は貸家についても、「首都圏、近畿圏、中部圏で、中小規模の物件が大きく減少している」と説明した。