2016年度に国内で運ばれた宅配便は、前年度と比べて2億7363個、7.3%多い40億1861万個だったと、国土交通省が2017年7月28日に発表した。2年連続で過去最多を更新。初めて40億個を突破した。
約40億個のうち、トラック運送は39億7780万個、航空などを利用した運送は4081万個だった。インターネット通販の拡大を背景に、この20年間でじつに約2.5倍に増えた。
ヤマト運輸のシェア46.9%
2016年度の宅配便を企業別のシェアでみると、トラック運送については、ヤマト運輸46.9%(前年度46.7%)、佐川急便30.6%(32.3%)、日本郵便15.9%(13.8%)、西濃運輸3.3%(3.6%)、福山通運3.1%(3.3%)の上位5便で、全体の99.8%を占めている。
さらに「宅急便」「飛脚宅配便」「ゆうパック」の上位3便で93.4%を占めており、寡占化が進んでいる。また、航空利用運送では、「飛脚航空便」「宅急便タイムサービス等」「フクツー航空便」「スーパーペリカン便」の4便で全体の39.1%を占めている。
一方、2016年度のメール便の取扱冊数は52億8960万冊。 前年度と比べて、2566万冊、0.5%増えた。また、メール便のシェアをみると、「ゆうメール」「クロネコDM便」の上位2便で、96.5%を占めている。