「名誉白ナンバー」には「寄付金」が要ることも
ところが、今は「軽」も普通車も制限速度は同じだから、高速道路で軽を目立たせる必要がなくなった。高速道路の料金徴収もETC(電子料金収受システム)であれば、人間が軽と普通車を見分けなくてもいい。
こんなふうに、目立つことが特には必要でなくなったせいだろうか、国土交通省は今年(2017年)4月から軽にも普通車並みの白ナンバーを与えることにした。
ただし、「ラグビーワールドカップ 2019」の特別仕様ナンバープレートというもので、交付料金(たとえば7000円)が要る。寄付金も欲しいようだ。
話は飛ぶが、その昔、南アフリカ共和国でアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていたとき、日本人は黄色人種なのに「名誉白人」とされていた。日本と付き合えば経済的に儲かるからだった。
特別仕様のナンバープレートも名誉白人ならぬ「名誉白ナンバー」といったところだろうか。(岩城元)