その22 軽自動車の黄色ナンバー 【こんなものいらない!?】

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「名誉白ナンバー」には「寄付金」が要ることも

   ところが、今は「軽」も普通車も制限速度は同じだから、高速道路で軽を目立たせる必要がなくなった。高速道路の料金徴収もETC(電子料金収受システム)であれば、人間が軽と普通車を見分けなくてもいい。

   こんなふうに、目立つことが特には必要でなくなったせいだろうか、国土交通省は今年(2017年)4月から軽にも普通車並みの白ナンバーを与えることにした。

   ただし、「ラグビーワールドカップ 2019」の特別仕様ナンバープレートというもので、交付料金(たとえば7000円)が要る。寄付金も欲しいようだ。

   話は飛ぶが、その昔、南アフリカ共和国でアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていたとき、日本人は黄色人種なのに「名誉白人」とされていた。日本と付き合えば経済的に儲かるからだった。

   特別仕様のナンバープレートも名誉白人ならぬ「名誉白ナンバー」といったところだろうか。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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