僕はいまクルマがなく、何かと不便なので、ひとつ軽自動車を買おうと思っている。
「軽」は最近、性能が随分とよくなってきて、デザインも悪くない。普通自動車より値段が安いし、維持費が安上がりなのもありがたい。
黄色地が車体の色との調和を壊す
ところが、軽にはひとつ「欠点」がある。それは自家用のナンバープレートが「黄色地に黒文字」であることだ。とりわけイヤなのが「黄色地」である。蛇足ながら、自家用の普通自動車のナンバープレートは「白地に緑文字」である。
軽では、この黄色地がとにかく目立つ。目立つこと自体は悪くはないのだが、軽の黄色地は車体の色との調和を壊している。ナンバープレートだけが浮いている。
野暮ったいし、しゃれっけといったものが感じられない。
軽を買いたいと思っても、黄色地のナンバープレートを見ると、二の足を踏んでしまう。昔、レンタカーのナンバープレートが「黒地に白文字」で、「葬式ナンバー」と呼ばれ、嫌われたことがあった。それよりはまだましだけど、僕と同じように感じる人は少なくないのではなかろうか。
ただし、黄色地のナンバープレートと車体の色とを調和させる方法もある。それは車体の色も黄色にしてしまうことだ。わが家の近くにもそんなクルマの持ち主がいるが、なかなかに感じがいい。かと言って、世の中の軽の車体をすべて黄色にするのも非現実的な話である。
調べてみると、軽のナンバープレートが目立つように作られたのには、それなりの理由がある。ひとつは、以前は高速道路での制限速度が軽と普通車とでは違っていたので、速度違反を取り締まるためには、軽と普通車を見分けやすくしておく必要があったようだ。
もうひとつは、高速道路の料金を徴収する際、おカネを受け取る人にとっては、軽と普通車がひと目で分かるとありがたかったことだ。