任天堂の2017年4~6月期決算(連結)は、営業利益は162億円の黒字(前年同期は51億円の赤字)、最終損益が212億円の黒字(同245億円の赤字)となり、2年ぶりに黒字に転換した。7月26日に発表した。売上高は2.5倍増の1540億円で、大きく伸ばした。
3月に発売した家庭用据え置き型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」やその関連ソフト、またスマートフォン向けゲームアプリの販売が好調だった。
「マリオカート」人気に火をつける
任天堂の売り上げをけん引したのは、「ニンテンドースイッチ」だった。4月に発売した「マリオカート8 デラックス」が好調に推移して全世界で354万本もの販売を記録したほか、6月に発売した「ARMS」も全世界で118万本の販売と、順調な滑り出し。すでに発売している「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワールド」も全世界で116万本を堅調に推移しており、 ハードウェアの販売台数は197万台、ソフトウェアの販売本数は814万本にのぼる。
また、前年同期には1本しか出していなかったスマホ向けゲームアプリが、今年は「スーパーマリオラン」や「ファイアーエムブレム ヒーローズ」を相次いでリリース。人気となっている。
7月27日のJ‐CASTニュースの取材に、任天堂は「ニンテンドースイッチだけでなく、スマホ向けゲームアプリが人気なのが売り上げの大幅増加につながった」と話した。
ただ、2018年3月期の業績予想は据え置いた。売上高(連結)は前期比53%増の7500億円、純利益は56%減の450億円を見込んでいる。