夏休みが始まり、日常利用する交通機関の景色も様変わり。行楽地へ向かう家族や友人グループが増えました。
とくに観光地への移動は、バケーションムードの中でのお仕事ですから、スーツ姿の私はアウェー感が半端ありません。
足もとのお行儀、大丈夫ですか?
さて、仕事で新幹線や飛行機を利用する機会が多いのですが、10年前に比べると明らかに出張利用の女性が増えたと感じます。社会で活き活きと働く女性が増えることは、同性として嬉しい限りですが、そんな女性の出張時の服装について、ちょっと気になることがあります。
出張移動中の周囲を見てみると、パンツスーツ姿の女性が多いように感じます。私は、パンツに苦手意識があり、仕事でパンツを履くことは皆無ですが、移動の車内ではパンツが一番だと思っています。
とくに飛行機の場合、足元の空間が少なく、さらに前席の下に荷物を置くと足を伸ばすスペースがありません。否が応でも足を軽く開いて座ることになってしまいます。
スカートの場合、少々恥ずかしい。機内でブランケットを借りることもできますが、あらかじめストールを持参して座ったらすぐに膝にかけるようにしています。その点、パンツであれば、足もとのお行儀が少々悪くなっても見苦しいことはありません。
仮眠のとき、恥ずかしいかも
インナーも少し気をつけます。移動中は上着を脱いで過ごすことがほとんどなので、胸元の開きが狭い、露出控えめの滑りにくい素材を選びます。
理由は、仮眠をとったり、体勢を変えた際にインナーがずれたりして下着が見えると恥ずかしいからです。また、お隣との距離が近いので腕が接触することもあります。
できれば直接的に接触したくないですよね。特にお隣が男性だと気を遣います。電車も飛行機も当日席に行ってみないとお隣がどんな人かわかりません。
「あ~、男性なんだぁ」と女性が思うように、きっとお隣の方も気を遣うことでしょう。
狭い空間で、数時間を一緒に過ごすことになるので、お隣の方が目のやり場に困らないよう、また不快感を与えないように服装だけでなく、できる限りの配慮をすることは大切です。
「足もと広々、快適空間がよければ上位クラスの席を買ったらどうだ」と言われそうですが、そんな金銭的な余裕がないからこそ、タダでできる工夫が大事なのです。
少しの気遣いで、お隣の方と会話が弾むことは多々あります。移動というちょっと苦痛の時間が楽しい時間に変わります。意外とステキなご縁が転がっているかもしれません。(篠原あかね)