年齢や性別に関係なく「とっつきにくい人」はいます。
あまりみんなの会話の輪に入ってこなかったり、話しかけてみても素っ気ない返事しか帰ってこなかったり。あるいは話すと否定的な言葉が確実に返ってくると社内で有名。スマホをいじっていて、目をあわせてくれない。そんな人には、どうしても及び腰になってしまうものです。
誰もが群がる人では「差別化」できない
筆者が新人時代に同じ職場に鉄仮面と呼ばれていた先輩がいました。とにかく、自分の殻にこもっている姿勢から名づけられたようです。何を話しかけても表情が変わらないのです。
同じ職場に異動してくると、誰もが声をかけてみるものの、あきらめて離れていく人ばかり。敵対的に対立しているのではないですが、距離が埋められない関係の状態で仕事をする状態の同僚ばかり。仕事がやりづらいと感じていながら、活路が見出せない人物。そんな悩ましい人、あなたの職場にいるでしょうか?
もしあなたにとって、その人が「特に味方になってもらわなくてもいいかな?」という人であれば、無理をする必要はありません。しかし、「できれば味方になってほしいな」と思うのであれば、どんどんアタック=社内営業を仕掛けるべきです。
そもそも、自分にとって味方になってもらいたい人は、ほかの人にとっても味方になってもらいたい存在であることが多い。その人のコミュニケーション能力が高ければ、ほかの人にとっても社内営業がしやすい人ということになる。
そうなると、みんながその人に群がっていくはずなので、いろいろな人の味方になっている可能性が高い。つまり、その人を味方につけても、大きな差別化につながる保障はない、ということです。
一方で、味方になってほしいだけの権限や能力や知見を持っているが、あまりにも無口でとっつきにくい人は、ほとんどの人から敬遠されています。あまり多くの人の味方になっていないはずです。その人を味方につければ、大きなチャンス。コミュニケーションの相性は最悪かもしれないですが、頼りになる度合いが大きい人。その人を攻略できたとき、自分にとってのメリットは大きいはずです。